毎日の大笑いで免疫力アップ

没頭することで大笑いと同じ効果

笑うと免疫力がアップすることは、生きがい療法を研究する医師グループが1991年に行ったじっけんで証明されています。20歳から62歳までの19人を対象に、漫才、落語、喜劇などによる3時間のお笑いライブの前夜でNK細胞の変化を調べたところ、測定できた18人中14人のNK活性に上昇が見られたのです。活性化の原因は、精神を安定させるセロトニンや、多幸福を与えるBーエンドルフィンと行った脳内ホルモンの分泌にあると考えられています。

 

海外にも例があります。米国人ジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏の体験談です。彼は難病の膠原病にかかり、医師から「治療の可能性は500分の1」と言われたのですが、ポジティブな感情が回復に繋がると考え、病室でコメディー番組を見続けました。すると数ヶ月で全快したのです。

 

免疫力アップのためには、本当に面白いと感じらえれることに対して、げらげらと声を出して笑うのが理想です。クスッと笑う程度や、つくり笑いでも効果はあります。

 

大事なのは、不安やストレスから開放されて、頭の中を真っ白にすること。

 

それは笑いだけに限りません。好きなことに没頭する時間をつくると、頭の中が真っ白になり、免疫力がおのずと高まります。たとえば、カラオケや家庭菜園でもいいのです。何かに没頭することで、大笑いと同じ効果が得られます。

 

1日に100〜120分、頭の中を真っ白にする時間をつくりましょう。その点で、落語会、映画、スポーツ観戦などはオススメのコンテンツです。親しい人と語らいながら、時間をかけて食事するのもいいでしょう。